2006年08月26日

ピンクの傷痕

右胸にメスが入って1年。

「乳がん記録」を簡単におさらい。

昨年1月 家族の指摘で検診へ
  2月 告知 (2.5cmシコリが隣り合って2つ → 主治医は5pと言う)
  3月 術前治療開始
  8月 術前治療終了 (1cm&パラパラ小さく残る程度に)

そして8月24日入院、26日9時過ぎ手術(約2時間半)。

当初シコリの大きさと性質の悪さから全摘を予定。
その後約半年を経て温存可能な大きさになり前夜まで迷いに迷いました。
主治医は、私や家族で話し合って決めることと言いながら温存を勧める口ぶり。

「あけてみなければわからないけれど、予定では4分の1ほど取ればいいと思う。
 乳房再発というリスクはあるけれど、せっかく残せる大きさになったのだから。
  年齢を考えても残す意義のほうが。。。」

主治医は手術・抗がん剤など過度な治療は必要ないという方針。
また保険の括りの不条理もなんのその。。。効くモノ(ハーセプチン)を使わない手はないと。
その考えがありがたく思えることもありましたが、ぶつかることも時折。
それでも先生について行こうと思える存在。

入院中、傷の経過を見る時、処置室で
「毎週抗がん剤 よくガンバッタよなぁ〜」
と珍しくしみじみと言ってくれたこと忘れないよ、先生。

同室の個性的なお姉様方のお陰で楽しかった入院生活。

それまでは「手術」という目標に向かってまっしぐらに進んできた日々。
退院と同時に先の見えない長いトンネルを歩くような思いが込み上げてきたことも今だ忘れられず。

術後1年経ち、腕の上がり具合は順調で、髪が肩に付くほど伸び、通院も月一となり、戻ってきた日常。
ネットを通じて新しい居場所も増えてありがたや *
病気のことを考える時間も激減。
日々を生きるのに精一杯。

10pほどのピンクの傷跡。
残った胸はほぼふくらみがなく感覚のない乳首が付いている状態。
元々サイズが小さいので300グラム取るとこんなもん。
触るとジンジン痛みあり。

自分→自分に言い聞かす。
「 困難も 喉元過ぎて 糧になる 」

posted by パト(PATO) at 01:11| Comment(40) | TrackBack(0) | 特別な日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする